日 時 2019年7月23日(火)19:00-20:30
スピーカー 藤木庄五郎さん(株式会社バイオーム)
場 所 FabCafe / MTRL KYOTO 1階

当日のメモは以下からご覧ください。

当日メモ

参加者:12名(世話人3名含む)

  • 生物多様性保全のための研究活動(カリマンタン島など)
    • ボルネオ島で環境破壊を実感
  • 現在、100万種の生物が絶滅の危機
    • 生態系は地球のインフラ、それが崩れる
    • 今後、バイオハザードが頻発するかもしれない
  • 研究だけで環境問題にアプローチすることに限界を感じた
    • 経済のエネルギーが大き過ぎる
  • パラダイムシフトを目指す
    • 環境保全でマネタイズできる状況へ
    • 環境保全で起業を目指した
  • 環境保全の世界的な取り組み
    • 気候変動枠組み条約 UNFCCC:REDD+(炭素貯留)
    • 生物多様性条約 CBD:愛知ターゲット
    • SDGs:予想市場規模250兆円/年
    • ESG投資:運用資産は2100兆円/以上(世界の投資の1/4)
    • ESG投資を受けた会社は環境への配慮が義務化される
  • バイオームは生物多様性の数値化を目指している
    • CO2などは数値化可能
    • しかし生物データが不足している
  • データ取得・収集
    • 官公庁や大学連携でデータを使わせてもらう
    • ネット上の公開データ:古いデータが多い
    • いきもの図鑑アプリ:今のデータを集める
  • アプリに搭載されている生物名前判定AI
    • データが多いほど良く、いまは教師データを集めている
    • しかし実際は同定のために写真だけを使うのは筋が悪い
    • そこで画像のメタ情報を元に判断する
      • 位置情報、分布
      • 画像とメタ情報を元に判断する特許を取得
    • それによって判断できるカテゴリ(科・目)が増える
  • アプリの紹介
    • 目指しているサービス像:いきものに関する全ての情報源
    • 希少種、絶滅危惧種は非公開に
    • 世界最大のいきものSNS
    • いきものクエスト
      • 世界にある課題
      • ニュースで聞く外来種の課題をクエストにする
    • ゲーム、ツール、SNSを組み合わせた
  • アプリを使った色々なソリューション提供
    • モニタリング
    • 開発
    • エンタメ
    • 教育
    • ブランディング(観光)
    • 不動産:緑が増えると地価が上がる、屋上緑化で賃料が上がる
  • 生物判定API
    • いろんな分野で使ってもらえるようにしたい
    • API化して公開する
  • データ解析
    • 環境アセス・コンサルティング
    • 環境アセスをしてから開発候補地を決める流れが良いのでは
  • 包括的な生態系管理システムを目指している
    • ひとつのサービス像:「生物予報」生物に関する状況を予測・管理
    • 漁獲量、外来種、獣害への対応

Q&A

  • Q: 環境問題は規制が影響することが多い。規制の影響は?
    • A: 規制をすることで新しい技術が生まれ経済が活性化することもある
  • Q: 環境DNAからも情報が得られそうだが?
    • A: 着手予定
  • Q: 音声解析は?
    • A: 検討しているがいまは技術的に難しい
  • Q: アプリで判別可能な生物の範囲は?
    • A: 動物界と植物界は可能。スマホで撮影が難しいダニやミジンコも。菌類は生態系にとって重要だがまだ手をつけられていない。
  • Q: 同定の正確性をどうやって担保するのか?
    • A: データクレンジングを実施している。各分類群の専門家によるチェックを入れたいと考えている。
  • Q: 畑など外来種がいるだけでネガティブなケースもある。公開・非公開の基準は?
    • A: 案件が出次第対処するしかない。
  • Q: ボルネオ島などの現地にいる人に届けるためにどうしたらよいのか?現地の人には何が訴求するのか?
    • A: 教育的に環境意識を高めるというよりはゲーム性など楽しさを重視したい。
  • Q: 人間の手が届かないところはどうカバー?
    • A: どこまで行ってもデータは点でしかない。点のデータから面の情報を得るためにはモデルを用いた推測が必要。
  • Q: 長期的なデータ取得には国の機関など社会基盤に組み込む必要があるのでは?
    • A: そうだと思う。
  • Q: 環境保全の流行り廃りはあるようだが、環境保全の意識の高まりは今後ある?
    • A: 日本は遅れている。ヨーロッパは意識が高い。
  • Q: どんな分野と組みたい?
    • A: 一つの分野にとらわれずにできる限り多様な分野と組みたい。
  • Q: 消費者行動を変えるようなコンテンツは?
    • A: 消費者に変化を迫るのではなく「普通に生活していたら生態系を守っている」世界にしたい。