日 時 2018年4月20日(金) 19:00-20:00
スピーカー 宇高 寛子(京都大学大学院理学研究科)
場 所 MTRL KYOTO 2階(アクセス

当日のスライドとメモは以下からご覧ください。

スライド

※公開用に一部割愛されている場合があります。

メモ

当日参加者12名(世話人4名+スピーカー1名含む)

  • 日本で見られるナメクジ
    • 在来種 ex. ナメクジ
    • 外来種  ex. マダラコウラナメクジ
  • マダラコウラナメクジ
    • 海外では20cm、日本では15cmほど。気候が影響?
    • 市民科学の生物調査が盛んな茨城県土浦市で2006年に初の報告
    • 分布を調べるには研究者個人では限界があり、市民参加型の「ナメクジ捜査網」を開始した
  • 現在までの成果(~2018/4)
    • 309件(うち227件が同定可能)
    • 40/47都道府県から報告あり
    • 報告手段はメールが多い、次にツイッター
    • ヤマナメクジの報告例が多い
    • マダラコウラナメクジとヤマナメクジの分布をそれぞれ地図上にマッピング
  • 課題
    • 報告に対する主催側のレスポンスのスピードが遅い
    • 在来種のヤマナメクジの認知度が低いため、マダラコウラナメクジと誤解され駆除される危険がある
    • 情報の正確性を上げるためには写真添付が必須
  • 今後の予定
    • 「ナメクジ捜査網2.0(仮)」を予定
    • あらゆるナメクジ情報を継続的に収集していく
    • 現在、クラウドファンディングに挑戦中。リターンにTシャツ、ぬいぐるみなど。ぬいぐるみはリアルさを追及。https://academist-cf.com/projects/59

Q&A

  • Q.「ナメクジ捜査網」の成果をどう思っている?
    • A. 思っていたよりも多くの反応があった。
  • Q. ナメクジだから成功しているのか?他の動物だったらどうか?
    • A. ナメクジにはメリットもデメリットもあると考える。ナメクジにはそれほど危険がないという点ではメリット。嫌がる人が一定層いるのがデメリット。もっとかわいくて写真が撮りやすいような動物であれば、報告例も増えるのかもしれない。
  • Q. 報告者にリピーターはいる?
    • A. 少しいる。しかし、今のシステムには継続的な報告を動機づけるような仕組みがない。一度報告し、マダラコウラナメクジで無かった場合それで終わってしまう人も多いだろう。「ナメクジ捜査網2.0(仮)」には継続的な参加を促すような仕組みを取り入れたい。
  • Q. 論文になりそう?
    • A. 市民科学をメインテーマとして書くか、生態学をメインテーマとして書くかでも求められるデータの精度が違ってくる。論文の他にも、書籍や報告書にまとめるという形もある。